A.勉強はアンテナを鋭くしていくことと気づいていくことです。気付いていくのだから、気づかないことを知っていけばいいのです。それが人のところにいってお金を払う唯一の理由です。自分でやっているだけだと同じところをくるくる回るだけだったり、行き先がわからなくなってきてしまいます。そのために、方向やステップを自分で把握しておくことが必要です。次の目的に対してどういうギャップがあって、そのギャップはどういう方向で埋めていけるかをみていくことです。それを与えるのがトレーナーで、足らないことがわかれば、メニュは自分で考えればよいのです。
今の感覚や体で考えてはいけません。勘がよいアーティストはそれと全く違います。自分の今の判断が正しいといってしまうと、その人の都合のいい音楽にはなるのですが、それはその人の本当の音でなく、周りの人は認めたところで、2、3年やって終わってしまうケースが多いのです。自分のものではあっても、浅い自分ではなく深い自分のものと思ってほしいです。そうなったときに初めていろんなものが動き出すのです。
自分自身だけにでなく、まったく自分を知らない人にも心地よく働きかける力が出てくるのです。応用できるためには再現できなければいけません。いい声が出たりうまく使えても、それが二度と出なかったら意味がありません。