A.声を出すためのもっとも大事な声帯は年齢とと共に成長していきます。男性は変声期がわかりやすいのですが、女性も変声期があります。男性はホルモンの影響で甲状軟骨が発達し喉仏が出ます。変声期というのは人それぞれですが、早い人は小学校高学年から遅くても高校生くらいでは、およそ声変わりが始まります。(声変わりしない人もごく稀にいます)始まってしまえば急激に変わっていきますが、それは始まりなのです。落ち着くまでに男性は25~30歳、女声では20~25歳辺りまでかかります。つまり未成年で歌をはじめるというのは完成しきっていない喉で始めるわけですから、リスクも大きいのです。でき上がっていない声帯で必死に歌うので、無理が生じて変な癖もつきやすくなります。
東京芸大の附属高校の音楽科に声楽科がないのは上記の理由からです。中学、高校でバンドや合唱などにふれて若い頃に声を出す楽しさを覚えるのはよいことです。ですから、過度な歌いすぎ、叫びすぎは将来に響いてくると思って控えてください。(♭Σ)