A.テクニック思考の歌手になればなるほど、練習やパフォーマンスを完璧なものにしようとしがちで、それができないとものすごく落ち込むものだと思います。完璧な演奏にこだわったり失敗の無いパフォーマンスにとらわれると、行っていることの良い面を見失ってしまうことがあります。完璧でなくても良いパフォーマンスはあります。ミスを認めることも、重要な部分です。自分の持っている発声テクニックを一曲を通して完璧に終えるようなことは、どんなプロでもほぼありえないといったほうがいいかもしれません。ただし、一流のプロとは、ミスが少ないことは事実です。ミスを一回目にしてしまった時に動揺するのではなく、想定内のミスとして捕らえたほうがいいと思います。とにかく、全体のトータルとしていい歌を聴かせることの方が、最初の一部分まで完璧で、ミス以降はボロボロだったということにならないように、心理的に調整できるといいと思います。(♭∀)