発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2073.姿勢の重要性と筋肉の鍛錬との関係は。

A.発声の初歩の段階では、筋肉を使って鍛える、という考えは持たないほうがいいです。いろいろな人を見てきて、最初にそういう考え方で入った人はうまくいかないことの方が多いという印象を受けます。筋力トレーニングでも、フォームが悪いと、つけたい箇所とは違う部位の筋肉がついて、効率が上がらないということがいわれます。人によっては数年、ただフォームのことだけを考えたほうがいいと思います。
 姿勢とは、すべての運動選手にとって土台となるとても大切なもので、ヴォイストレーニングにとってももちろんそうです。ギターのネックが反ってきても平気な人は、プロのギタリストにはいないはずです。それと同じように、ヴォーカリストは調子が上がらないと感じたらすぐにフォームをチェックして修正できるようにならないといけません。これを筋肉に活を入れて調子を戻そうとして悪循環になる人が多いように感じます。(♭∀)