発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2165.高音の練習の注意点を教えてください。

A.高い声に憧れる、という人は多いと思います。しかし、これがとても危険であることも熟知しておいてください。ヴォイストレーニングの初期段階においては特にそうです。高い声というのは、喉を閉めて舌を団子にした状態でいくら練習しても何も身につきません。というよりもどんどん喉を硬直させていって逆に練習すればするほど声が出なくなっていくと思います。このようにして歌手になれる可能性をもった人が、歌手生命を断たれた例は、世の中に五萬とあります。ので、喉が苦しくなる発声で高音をたくさん練習するのであれば、練習しないほうがまだ良いと考えてください。ただ、高音域は低音域のまま喉を厚ぼったくして出すものでもないことを覚えて置いてください。声を支えられて、喉をリラックスした正しいフォームで出される声というものを磨いていけば、高音への道は意外とすぐに開けてくるものです。(♭∀)