A.声楽家の中にはいろいろなタイプの方がいらっしゃいます。どの位練習してどの位休むのかということもひとによってまちまちです。喉は消耗品なので、大きな声を何時間も張り上げる毎日を送る人はあまりいません。しかし、毎日必ず歌うという人もいれば、二日歌ったら一日必ず休んで、三日に一回は必ず練習をしない日を作るという人もいます。一日おきの人もいます。野球のピッチャーと同じような感覚かもしれません。先発ピッチャーは中3、4日置いて登板します。しかし、クローザーのピッチャー(試合の最後に少しだけ登板するピッチャー)は、チームが勝ち続ければ毎日でも投げます。
少ない時間でコンスタントに練習するのか、ある程度長い時間練習して何日かに一回大きな休息をとるのか、は、その人のやりやすい方法を採用するといいと思います。例えば、バスやバリトン、アルトやメゾソプラノの場合、声が立ち上がるのに時間がかかる人が多いです。そのため、ある程度長めに練習して休息を何日かに一回とる。逆に、軽いテノールや軽いソプラノの場合、毎日コンスタントに練習をした方がよいようですが、あくまで私の一意見です。(♭∀)