Ａ.声を出す時に、真剣になるあまりに体を硬くしてしまうことがあります。歌は、心と体と頭の連携プレイでできることで、頭だけ、気持ちだけ先行させてもうまく歌えません。ところが、体を先行させることは、他の２つを先行させるのとは違い、上手く声を出すことができます。これは、体を使うことは、心や頭を良いほうへ、ポジティブなほうへと向かわせていくからです。でも、人によっては、心や頭から先行して歌おうとしてしまうことがあります。それは、歌は聴く側にとっては心や頭（脳）を使わせているので、「歌＝心、脳」を先行させることの方が無意識に自然にやってしまっているのかもしれません。この場合、一生懸命声を出そうとか、出しているのに出ていなかったり、逆にとても大きすぎる声になったりします。これから出そうとする声のことを心配したり、立派に出そうとせず、体がよく使って声を出すことに注意しましょう。(♯§)
