A.響く声が出ているとき、声が自分自身ではなく、聴いている側や、ホールの遠くの方に向けて出している感じがします。それは、自分の声に耳を傾けていないかというとそうではなくて、全く逆の、聴いている側やホールから跳ね返ってくる自分の声を聞きながら、バランスを取っていくことです。それは、発する側でいながら、聴く側の状態です。声は出している本人には骨導で聞こえ、自分以外には気導で聞こえるため、実際に聴いている側と同じように聞くことはできません。ですが、できるだけ自分にだけ聞こえるような出し方は避け、発する側と聴く側の両方であるようにしましょう。(♯§)