発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.2339.腰について教えてください。

A.どんなジャンルにおいても、ある一線を越えて活躍する人に共通していえることは、腰が決まっているということです。
 「腰がきまる」とは、その道を極める覚悟ができている、または、自由に表現できるだけのテクニックがある、ということじゃないかと思うのです。
 無駄な動きなく的確に表現できる人ならば、心身落ち着いた状態でプレイできますから、どこかが心配なことがありアタフタするということはありません。
 たとえば、身振り手振りがないと歌えないという人も多いですよね?息をどういう風に送るとか、イメージとして使うのは良いですが、それがいつも癖になっているのはダメです、無意味なジェスチャーです。
 先日歌っている姿を見て、この人は腰がきまっているなと感じたのは、いま話題の秋元順子さんでした。カメラワークで歌う姿を後ろから写す場面がありましたが、後ろ姿はよく落ち着いているものでした。
 日本の伝統芸能でも一流といわれる人は皆そうだと思います。
 皆さんが一流になるかという話は別にしても、歌うときには身振り手振りなど「意味ない」外見に気をとらわれず、体のコアな部分により意識をむけるようにしてください。もちろん、演技・パフォーマンスとして体の外見を使うことは別の話です。(♯Θ)