発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2412.なぜトレーニングで、強く息を吐くのか。

A.基本的に息吐きのトレーニングでは、息を強く吐いていきます。
例えば、1秒で息を吸い、5秒で息を吐くというトレーニングを繰り返す際も、その5秒は強く息を吐いていきます。強く息を吐くことで、呼吸のための筋トレになるのです。呼吸器官が鍛えられるのです。
 また強く吐いていくことで、大きな声を出した時と同じような体の使い方ができるのです。ですから声を出さなくても、体を鍛え、呼吸器官を鍛えることができるのです。
また5、10、15秒と長さを変えて、息を強く吐いていく際も、ただやみくもに強く吐くのではなくて、一定の量をキープしつつ、強く息を吐いていきましょう。最初だけ強く吐いて、尻つぼみになってしまったり、息の量をセーブして、弱くから強くというような吐き方になってしまってはいけません。一定の量の息で、強く吐いていくのです。
 この強く吐くということが、体に入ってくると、弱い息も自由に扱えるようになってきます。体の器を大きくしていくことで、もっと自由に息が扱えるようになるのです。