発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2475.声を出さない練習方法を教えてください。

A.声を出さない練習は数え切れないほどありますが、代表的なものをあげていきます。
息吐きトレーニングであったり、ヨガ、腹式呼吸法、丹田呼吸法等。自分に合ったトレーニングをしていきましょう。そして大事なことは、続けていくことです。一朝一夕には呼吸は身につきません。続けていくことで、自分のものになってくるのです。
声を出すためには、息を吐くということが基礎になります。この基礎は声を出す仕事を続けていくかぎり、必要になってきます。

 体力作りをして「持久力」「瞬発力」をつけていきましょう。なにをするにしても体力は重要です。もちろん「アーティスト」「役者」を目指しているのですが、「アスリート」であるという意識も必要です。「アスリート」として体を鍛えていきましょう。
プロとして活動するようになっても、体力は必要です。というより、より体力が必要になってくるのです。体調や心境に左右されないで、自分の実力をコンスタントに出していくためには、体力が元手になるのです。体力があるからこそ、パフォーマンスのレベルを維持できるのです。

 読書は何よりも大切なことです。自分が実体験できないことも経験でき、また心も豊かにしてくれます。「小説」「伝記」「歴史物」「宗教書」「啓発本」さまざまなジャンルの本を読んでいきましょう。
現在自分が取り組んでいるお芝居があるのならば、その作品の台本を読み込むことが大切です。何度も何度も読んでいくうちに、内容の理解も深まり、自分の役にも入り込んでいけます。またその作品の背景や成り立ちなども学ぶことで、理解がより深まってくるはずです。

 読書もあまりお金のかからない練習方法ですが、映画もそうです。お金のわりに、得ることが大きいのではないでしょうか。内容の薄い映画ではだめですが、これはというものを自分で選び出して観ていきましょう。またDVDをレンタルするという方法もあります。
現在では「お芝居」「ミュージカル」「バレエ」「歌舞伎」「オペラ」「能」等々、さまざまな舞台を観ることができます。機会を見つけては観にいきましょう。生の舞台を観ることで、役者の息使いや立ち振舞いなど、体で感じることができます。体感することで、舞台の緊張感、空気感が学べるのです。