A.基本的にセリフをしゃべる場合、気持ちがあり、ことばになります。また気持ちが湧き上がり、行動になります。
しかし「行動」→「気持ち」ということもあります。
例えば、仕事で疲れている時、一旦休憩をし、鏡に写った自分の顔を笑顔にしてみます。そうするとなんとなく気持ちが晴れて、元気が出てくることがあります。行動を先に行うことで、気持ちがついてくることがあるのです。
これは役作りの時もそうです。着物を着て稽古を続けていけば、おのずと体の動きが制限され、日本の大和なでしこの気持ちがわかったりするものです。また普段、着慣れていない、タキシードを着続けていれば、西洋の貴族の気持ちもわかってくるものです。
このように形から入って、気持ちをつかんでいくということは、とても大切なことです。