発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2477.気持ちが起こって行動という順番だと思うのですが、「行動」→「気持ち」ということもあるのでしょうか。

A.基本的にセリフをしゃべる場合、気持ちがあり、ことばになります。また気持ちが湧き上がり、行動になります。
しかし「行動」→「気持ち」ということもあります。
例えば、仕事で疲れている時、一旦休憩をし、鏡に写った自分の顔を笑顔にしてみます。そうするとなんとなく気持ちが晴れて、元気が出てくることがあります。行動を先に行うことで、気持ちがついてくることがあるのです。
これは役作りの時もそうです。着物を着て稽古を続けていけば、おのずと体の動きが制限され、日本の大和なでしこの気持ちがわかったりするものです。また普段、着慣れていない、タキシードを着続けていれば、西洋の貴族の気持ちもわかってくるものです。
このように形から入って、気持ちをつかんでいくということは、とても大切なことです。