発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2478. 声優、俳優を目指しています。なぜ本をたくさん読まなければいけないのですか。

A.基本的に文字を表現に変えていく仕事なのですから、本を読むことは当たり前のことです。ですから多くの本を読んでいってください。これは意識的に、努力して取り組んでいってください。表現者としての基礎はここから生まれます。
また今現在、読書の習慣がないのなら、その習慣を作っていってください。読書の習慣がないのに、活字を扱う仕事(俳優、声優、ナレーター等)ができるはずもありません。厳しいようですが、ここから始まります。

 読むことに慣れていき、読解力を身につけていきましょう。読書の習慣があって文に慣れてくれば、活字に対してスムースに取り組んでいけるはずです。活字に対して目が慣れているということも大切なのです。
読むこと自体に慣れくることで、理解力もつき、内容を深く把握することができるのです。そしてたくさんの文章を読んでいくことで、理解力もますますつき、、全体的な流れも掴めるようになってきます。

 映像ではなく、文字を読んでいるわけですから、その文から、または行間から、あらゆることが想像できます。
「読解力」「理解力」「想像力」すべて声を使う仕事をしていくためには、大切なことなのです。
本をたくさん読み、そしてたくさん読むことに慣れて、楽しくなってくると、理解力も増してきて、想像力も豊かになってきます。そうやって心を鍛え、豊かにしていくことで、人間的にも成長し、その部分が声の味わいとなって出てくるのです。
また読書をすることで自分から積極的に吸収していく、つかみとっていく精神が養われていきます。
受身的に、映画や舞台を観たり、テレビでドラマやドキュメンタリーを見たりすることも大切ですが、積極的な読書をもっともっと大切にしていってください。