A.家で声が出せないけれども、声が出せない場所でのトレーニングで一生懸命補おうと頑張っている人が多いのは、歌に対しての情熱としてはとても良いことだと思います。しかし、逆にそれが弊害になっている人もたまに見受けられます。例えば、呼吸法だけをおこなっていても、声の成長は期待できないと思います。声を出す上で一番大切なことは、声門閉鎖がしっかりおこなわれることです。車のいろいろな部品で早くすることは出来ますが、エンジンがないと動かないことと同じです。呼吸の練習やフォームの練習、体の動きなどに全く意味がないということでは決してありません。
しかし、これをとてもがんばって毎日繰り返しているのに声が全く変わってくれないと思っている人は、単純に、声を出すトレーニングが圧倒的に少ないことが原因かもしれません。声を出す環境が整っている人の方が有利かもしれません。しかし、声を出すトレーニング環境をなんとか確保しようとする熱意があれば、充実した練習は出来ると思います。頑張ってください。(♭∀)