発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2582.デクレッシェンドがうまくいきません

A.デクレッシェンドは、息の流れを遅くしていくイメージで行なうと、声が篭ってしまいます。逆に、外に息を送り込もう送り込もうとすることによってデクレッシェンドするほうが、声の表情が失われないままデクレッシェンドできると思います。デクレッシェンドは、クレッシェンドよりもさらに難しいテクニックだと思います。完全にブレスをコントロールできる声でないと、確実に失敗します。また、テクニックが備わっていたとしても、フォルテをかなり厚く出しすぎてしまうとやはり不安定なデクレッシェンドになってしまいます。声門閉鎖をしっかり行ったうえで、喉を閉めない、圧迫しない、という感覚はとても難しいですが、このテクニックを目標に、がんばってヴォイストレーニングを続けましょう。うまくデクレッシェンドができるようになると、もう怖いものはあまりありません。(♭∀)