発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2616.ポジションを落とすなといわれましたが、どうすればいいかわかりません。

A.よく、声の響きのポジションを落とさない、といいます。声楽家の中では一、二を争うほど大切なこととして話に出ますが、このことが逆に発声の弊害になる例もまた数多くあります。これは、ポジションを高くしようとする時期があるときに、録音をして声が作為的に感じられてきたのならば、間違いの方向に行っている可能性が高いと思います。逆に、ポジションを意識することが、録音を聞いてより自然な方向に感じられる場合は正しい可能性が高いです。
先生ではなく自分で判断する際にはやはり、録音に頼ったほうがいいと思います。そして、声を頭に当てはめようとしたり、鼻に抜こうと思ったり、そのようにすると恐らくうまくいきません。ポジションが落ちる原因には、舌と顎の形の弊害が出てきたときなので、呼吸を動かしながらリラックスさせた状態で、口腔内の空気の動きや舌の位置と形などに注意を傾けるしかないと思います。最後に、限りなく口の中を脱力できているかどうかが一番の目安になります。(♭∀)