発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2656.息を吐くとき、「お腹を張って支える」ということをいわれるのですが、どういう意味でしょうか。お腹をへこませないということですか。

A.まずお腹に息を取り込んでいきます。そしてお腹から息を吐いていきます。このとき、気をつけたいことは、お腹を押して息を吐かないことです。お腹を意図的に押してしまうと、余分な息がもれてしまいます。お腹を押せば勢いのある息は吐けるのですが、もれてしまい、持続的に息を吐くことができなくなってしまいます。
そのときに「お腹を張って支える」ということが大切になってきます。取り込んだ息を効率よく吐いていくためには、お腹の支えが必要です。すぐにへこませるのではなく、徐々に張った状態でへこませていくのです。水を入れた風船のように、内側から外側に向けて、押しているイメージです。

 ことばで説明するのは限界があります。息を強くしっかりと吐きながら、お腹を張った状態で徐々にへこませていく。この形が身につくまで何度も繰り返し練習していきましょう。