Ａ．現段階では、上半身に力が入って、上半身から声を無理やり出そうとしている状態です。そのために、肩や胸に力が入ってしまうのです。
お腹中心で声を出すトレーニングを行なっていくことです。そこで腹式呼吸を身につけて、上半身ではなく、下半身から声を出せるようにしていきましょう。
基本は上半身をリラックスさせて、強い息を吐く練習をしていきましょう。
まず仰向けに寝ます。その体勢で、体全体をリラックスさせて深い呼吸を繰り返します。まずは強い息ではなく、ソフトに吐いていきます。意識するところは、お腹です。お腹がしっかり動いているか確認しながら、呼吸を続けていきます。
そしてこの動きに慣れてきたら、吸う息も、吐く息も強くしていきましょう。大きく大きく呼吸を繰り返していきます。このとき注意することは、上半身に力が入らないことです。スタート時は上半身がリラックスしていても、息を強く吐こうとして力が入ってしまうことがあるからです。できるだけ上半身をリラックスさせて、呼吸を続けていきます。力を抜こうとしても、力が抜けないのであれば、いったんスタート時に戻って、もう一度ソフトな呼吸から始めてみましょう。
このような呼吸を繰り返していくうちに、徐々に上半身の力は抜けてきます。そして声を出す際も、この腹式呼吸の動きを使い、声を出していきましょう。
息と違い声を出そうとすると、また上半身に力が入ってしまうかもしれません。そうしたら、仰向けのソフトな呼吸を思い出し、またはその体勢になってみて、また一から始めていけばいいのです。焦らずに、じっくり体に覚え込ませていきましょう。
