A.まずは自分の声を聴きましょう。実際に声を出しているときに聴いている声と違って聞こえるはずです。しかし録音されている声が実際の自分の声です。録音されている声に違和感があるのであれば、もっとこの声を聴いて、実際の自分の声を把握する必要があります。自分の声を把握し、客観的に聴くことができれば、よりよい方向に上達させていくことができるからです。
次にレッスンの内容を聴いていきましょう。レッスンでは緊張してしまい、その場では気づかなかったことでも、録音を後で聴くことで、新しい発見があるはずです。トレーナーのアドバイスも、また違って聞こえてくるはずです。もちろんレッスン時に感じることが大切なのですが、こうしてレッスン後にもいろいろ発見があるのです。ですから録音することをお勧めしているのです。
また自分がうまくいったと思うところ、またはトレーナーが「いい」と言ってくれた箇所を、繰り返し聴くことも大切です。よくできたところを繰り返し聴くことで、よいイメージが耳に残り、次のレッスンに活かしていくことができるからです。先ほどの現状の自分の声を知ることと、自分のいいパフォーマンスを聴くこと。この2つを聴きこんでいくうちに、ますます上達してくるのです。
レッスン後に復習するだけではなく、しばらくしてから聴き返してみることも大切です。1年前のもの、半年前のものを聴き返すことで、進歩具合も把握できます。自分自身の進歩がわかれば、自信ももてます。またそのときに気づかなかったことでも、1年後に気づくこともあります。ある程度の期間は捨てずに残しておきましょう。