A.その人が、ソプラノかメゾソプラノかアルトか(テノールかバリトンかバスか)を決める際には、様々な条件があります。単に高い声が出るから、低い声が出るからという判断材料のみでは決めることはできません。まずは、パッサッジョがどの位置に来るのかということが大きな判断材料になります。つまり、中間音の位置が高ければ高いほど、高音域でことばをしゃべることができるということになります。どんなに高音がでても、かなり低い音域からアクートのフォームになってしまう人は(決して悪いことではありません)、ソプラノやテノールをやるには難しいのです。あとは、音色の明るさです。暗めの音色をもつ人は、メゾやバリトンの方がよりその音色の特色を活かすことができるように大体の曲は書かれています。テノールは、明るい音色を要求される曲がとても多いです。もっている声が明らかに高い低いという人はわかりやすいですが、中間地点に存在する人は、いろいろな判断基準があり、どちらにもいける人がたくさん存在するのも事実です。(♭∀)