発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2908.レガートで変えていく練習の目的はどこにありますか。

A.本語の母音は、アイウエオの五つで、イタリア語も同じく5つです。しかし、母音が5個以上ある言語ももちろんあり、アとオの中間母音や、ウとイの中間母音なども存在します。そういった意味でも、テクニックとして母音をレガートでスローモーションでゆっくり変えていく練習「アエイオウ」や「イエアオウ」「ウオアエイ」などの練習はとても重要な練習のひとつと考えてください。ヴォイストレーニングの重要な課題は、音量を増すことや音域を広げることと同等かそれ以上に、発音の明瞭性ということがあると思います。母音が自由自在に形を変えられるということは結果、顎や舌に柔軟性があるということ、呼吸も深くスムーズに流れがあるということがクリアできているということになります。(♭∀)