発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2944.宝塚系の劇団に所属していて、男役をやっています。役作りで大切なことはなんですか?

A.男役でも女役でも、まずは姿勢が大切です。バレエの基本を身につけていきましょう。バレエを身につけることで、舞台での立ち姿もよくなり、また西洋の立ち振る舞いを身につけることができます。時間はかかりますが、舞台に立つ上ではバレエはかかせません。
男役についてですが、まずは男性のしぐさを研究することが大事です。立ち姿、立ち振る舞い、歩き方、走り方、動きのすべてを研究し、真似していきましょう。男性と女性では、筋肉や体力の違いがあり、それがそのまま動きの違いとなって現れます。鏡を見ながら練習するのがよいかもしれません。鏡を見ながら、男性の身のこなしに近づけていきましょう。動きに関しては、ビデオで撮るなりして、客観的にチェックしていくことが大事です。
またその際に参考にする男性像というものが必要になります。男性の俳優さん、また宝塚の男役から学んでいきましょう。何度も映像を見返して、練習に活かしていきましょう。
また気持ち作りも大切です。男性と女性では、おのずと考え方が違うはずです。男性の考え方、心理というものも学んでいきましょう。男性の作家が書いた小説などを読むと参考になるかもしれません。特に武士が主人公の時代ものやハードボイルドは参考になると思います。
宝塚の男役の俳優さんは、日常でも男性に近い服装をしていたりします。演技をしているときだけではなく、日常から男性の服装をしていることで、男性的な身のこなしになってくるはずです。毎日は無理かもしれませんが、そういった役作りもあるということを理解しておくことも大事なことです。