発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2977.レッスンを受ける前にやっておくことは何ですか?

A.まずはウォーミングアップが大事です。ストレッチをして体を徐々に起こしていきましょう。体が温かくなってきたら、息吐きの練習をしていきましょう。
体をリラックスさせて、お腹から息を吐いていきます。ゆっくりゆっくり吐いていきましょう。吐ききったら、今度はたっぷりゆっくり息を吸っていきましょう。こうして大きくゆっくり呼吸をしていきます。
次に少しずつ息の量を増やしていき、強く息を吐いていきましょう。1秒で吸って、3秒で吐いていきましょう。ここまでくれば、かなり強く息が吐けるのではないでしょうか。ウォーミングアップではありますが、少し汗ばむぐらいに、息吐きの練習をやっておくことをお勧めします。
息吐きで体が起きてきたら、次に声を出していきましょう。低い音域から徐々に高い音域の練習をしていきましょう。初めから高い声を出さずに、低い声から始めて、徐々に音を高くしていきましょう。体と会話をするように、丁寧に丁寧に声を出していきます。
また時間があるようならば、実際にレッスンで歌う曲を練習したり、歌の内容をチェックしておくことも大切です。
体に対しての準備、また内容に対しての準備、気持ちの準備が大切です。とにかく心身ともに準備をしておくことで、よい形でレッスンに臨むことができます。こうして準備することで、レッスンの効率もよくなります。
この準備を怠ってしまうと、結局レッスンで声を起こすことで終わってしまうことになります。レッスンではさらに上を求めていけるように、準備を整えていきましょう。そういう意味で、レッスン前にやっておくことというのは、とても大事なことなのです。やるやらないではなく、やっておくべきなのです。