発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2985.普段、声に対して、どのような意識をもって、しゃべっていけばよいのでしょうか?

A.レッスン時に行なった腹式呼吸を思い出してみましょう。お腹に息を取り込んで、お腹から気を吐き出していましたね。この動きを普段も意識できたらよいのですが、なかなかそうはいきません。ですから細かい動きよりも、お腹から声を出すという意識をもってみましょう。のどや上半身からではなく、お腹を中心にすえてみます。これだけでも、呼吸がすっと下に落ち、のども疲れにくくなってくると思います。
また長時間話さなければならないときには、定期的に体が使えているか、腹式呼吸ができているか、ということを振り返ることも大切です。定期的に軌道修正することで、長時間にも耐えることができます。
また今までよりも2、3割ボリュームのある声を出していくことをお勧めします。レッスンにおいては、大きな声を出すように指導されていると思います。しかし普段にそのままの声で話すことはなかなか勇気が必要です。しかしレッスンの状態を100%出すのではなく、2、3割出せばよいんだと思えれば、徐々に日常の声も変わってきます。試してみましょう。
このように普段の声を意識していくこと、そしてレッスンにおいてより声を磨いていくことの積み重ねで、徐々に声は磨かれていきます。どちらも大切なことです。
また自主練習できる時間も作っていきましょう。息吐きの練習をしたり声を出すことを日常化することが重要です。さきほど言ったように、普段の声も意識していき、なおかつ練習も定期的にできるのであれば、なおさら声は磨かれていきます。日々の練習を大切にして、少しずつ成長させていきましょう。