A.セリフを自分の中だけで完結させないことです。聞いているお客さんをイメージして、語りかけていきましょう。
例えばですが、お客さんから話しかけられても答えられるぐらいの余裕を作り出しておくことも大切です。実際は、お客さんが目の前で聞いているわけではないのですが、こういったことをイメージすることで、読むことに対しての余裕が出てくるのではないかと思います。
普段の自分のしゃべり方を思い起こしてみましょう。「さぁ、しゃべるぞ~」と気合いを入れてしゃべっていませんよね?無意識に自然にしゃべっているはずです。この普段のイメージが重要です。セリフを読んではいるのですが、セリフを読むことで気合いのギアが入ってしまわないように、いい声を出そうと力んでしまわないように、自分のことばで自然に読めるようにしていきましょう。
またセリフを自分がしゃべりやすい話しことばに変えて練習してみるのもいいかもしれません。セリフを自分のことばに変えてみて、大まかな筋は把握しつつ、自分のことばでしゃべる練習をしていきましょう。
セリフに対してのリアルなイメージをもっと持ってみましょう。そして、読んでいるというイメージから、語っているというイメージに変えていきましょう。そのために、ひとつひとつのことばに対してのイメージをもっと大きく持つことも大事となります。
テレビショッピングのイメージがわかりやすいかもしれません。テレビをいている人に語りかけ、商品を売るために必死にしゃべっています。「この商品は本当にいいんですよ。使いごこちがいいんですよ。このデジカメ、本当に写りがいいんですよ」と視聴者に共感を求めています。こういうイメージは必要かもしれません。