A.内容的に違っていることを言っていることもあれば、同じ内容を違う角度から言っている場合もあります。
例えば、違った内容を言っているとしても、そのレッスンの中では、トレーナーが言っていることを理解し、できるように努力していくことが大事です。その場その場での対応力を試されているという視点もあるからです。
そして違ったことをやっていても、いずれ1つにつながってくることもあります。生徒自身のレベルによって、現段階のことを言っている時もあれば、理想を言っている時もあるからです。
あまりにも極端に違うことを言われたりしたら、直接トレーナーに相談するなり、しばらく練習を続けてみて、不都合が出てきたら、考え直してみるといいかと思います。
ヴォイストレーニングといっても、正解があるわけではなく、人間それぞれに違いがあるように、習得具合も、教え方も、練習方法も決まったものがあるわけではありません。その人に合った、その人に合う練習方法というものを、トレーナーも見つけ出そうと必死なのです。
したがってトレーナーの意見も参考にしながらも、自分自身としてどういう方向に進んでいったらいいのか、またどんな練習をしていったらいいのか、ということを常に自問自答し、主体的に進んでいくことが大事です。あくまでも自力で進んでいくことを手助けしてもらうという形でトレーナーと付き合っていくことが大事だと思います。