発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3049.声を前に出すことがなかなかできません。

A.声を前に出す、ということは捉え方やイメージの仕方によって、有益になったり有害になったりするものです。そのことばをうまく実践できれば、声を奥に引っ込ませることを回避することができます。上手くいかないと、声の支えが無くなり浅くなってしまう危険性があります。まずは、息の通り道を間違えないことだと思います。息は気管を通って声帯の間を通過し、舌の根元と軟口蓋までたどり着きます。そこから外に向かうわけで、このことを理解していないまま声を前にと考えると、10中8、9、口先の発声になると思います。声を前に出せといわれた時は、ただ前方の意識だけに集中するのではなく、その下の重要な気管の意識を忘れないようにしましょう。(♭∀)