発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3203.「どうしても喉声になっていまします。どうすれば、腹式呼吸ができるようになりますか。」

A.喉声であるという自覚があるということは、発声に疑問を持っているということですね。疑問を持てたことで問題は解決の方向へ大きく前進しています。
普段の話し方、言葉の発音から変えていきましょう。
どうしても「歌う」ことを意識して歌いだすと、ふしぜんな声になりがちですが、「A」「I」「U」「E」「O」をはっきりと遠くに届くように、繰り返し、山びこのように発声してみましょう。普段使わない腹筋や、あごの部分が痛くなると思います。声を出すのには、これだけ「体を使う」ことを実感するでしょう。この感覚をしっかりつかんでレッスンにのぞんでください。
次に、腰に両手を当てて側面が横に広がるように、鼻からゆっくり空気を吸ってみてください。
寝た状態でやると、より効果的です。そして、またゆっくりと口笛を吹く感じで、8秒、12秒、16秒と息を吐く時間を伸ばしていきます。すると、声が息にのってしぜんに、やわらかく、のどに無理なく出るようになります。