A.喉声であるという自覚があるということは、発声に疑問を持っているということですね。疑問を持てたことで問題は解決の方向へ大きく前進しています。
普段の話し方、言葉の発音から変えていきましょう。
どうしても「歌う」ことを意識して歌いだすと、ふしぜんな声になりがちですが、「A」「I」「U」「E」「O」をはっきりと遠くに届くように、繰り返し、山びこのように発声してみましょう。普段使わない腹筋や、あごの部分が痛くなると思います。声を出すのには、これだけ「体を使う」ことを実感するでしょう。この感覚をしっかりつかんでレッスンにのぞんでください。
次に、腰に両手を当てて側面が横に広がるように、鼻からゆっくり空気を吸ってみてください。
寝た状態でやると、より効果的です。そして、またゆっくりと口笛を吹く感じで、8秒、12秒、16秒と息を吐く時間を伸ばしていきます。すると、声が息にのってしぜんに、やわらかく、のどに無理なく出るようになります。