発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3215.息と声が、別々になってしまうときがあるのですが、どうしたらよいのでしょうか。

A.息、ハミング、声の順で発声して、息の上にのった声を意識してみてください。
息ももちろん大事ですが、流れる息に抵抗するものがなければ、長いフレーズを歌いきることができません。また、ある程度の音量も出すこともできません。
それが、横隔膜の働きですが、それを鍛えるには、息をお腹にためる練習や、息を止める練習、または、思い切り、息を吐ききることが大事です。
お腹に息をためる練習をする時は、蛇口から水が出るのをイメージしてください。蛇口にビニール袋の口をつけると、下から水がたまります。そのイメージで、お腹に息をためてみてください。
また、息が出るときの緊張と、息が入ってくるときの、弛緩の違いをはっきりさせるのがコツです。
また、それと同時に背筋も鍛えることが大事です。
本田美奈子さんは、華奢な身体から出る、あの声量は、背筋の強さからだったそうです。
背筋を鍛えるには、腕をあげて、発声をすると、とても効果的だと思います。
また、背中を反る練習も効果的だと思います。