A.マイクの前というのは、また特殊な場所ではありますが、レコーディングでは必ず使いますし、ラジオやナレーションではマイク前が基本です。しかしこれも慣れというものもありますので、最初は慣れないかと思いますが、徐々に慣れてくれば、その感覚をつかめるのではないでしょうか。
ホールなどでは、実際の空間を見て、感じて、イメージできると思います。またその空間にどのくらいのお客さんが入るのか、そしてその入ったお客さんに対して歌っていったり、お芝居したりというイメージも作りやすいものです。
したがって、ホールとマイク前とでは、表現に違いが出てきます。しかしこれはこれでそういうものだと納得したうえで、ではマイク前ではどのような空間イメージをもったらよいのかということですが、たとえば朗読などの場合は、マイクの先のひとりに語りかけていくというイメージが大切です。大きく広げないで、目の前にひとりの聞いている方がいて、その方にお伝えしていく、一点集中で話しかけていくことが大事です。(♭∞)