発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3387.声が良くなるためにはどうしたらよいですか。

A.レッスンを初めて間もない生徒さん達に多く質問されることです。この、あまりにも具体的でない質問に対しては私は「まず休まずにレッスンに通ってください」こう答えるしかありません。レッスンを休まない。キャンセルが多いということは声にかかわらず何事においても何かを得る、体得しようとすることは難しいと言わざるを得ません。
歌の世界は甘いものではありません。食べられない人の方が圧倒的に多いです。
しかしそれほどまでに勉強しているのかと言われると全ての人がそうではないと思います。まずレッスンに毎回通ってください。
週に1度30分のレッスンに通えない方がどうして「プロ」になれるというのでしょうか。もっと言うならば初期段階としてはなるべく多くレッスンに通ったほうが良いと思います。
自分の声を真摯に磨いていきたいのであれば、なるべく多く第三者に意見を求めるべきです。
まずは毎回レッスンに通ってください。そして一日数分でいいので自分の声を磨く時間にあててください。
次にこの質問はとても大雑把な言い方で、具体性にかけています。たとえば「どういった声になりたいのか」、「どういった場合に必要なのか」、「何故自分の声が良くないと思うのか」「何が必要なのか」等、具体的な提示がありません。
例えばテノール歌手のオペラなどで使われる高音は非日常的な声であり、訓練しなければあの高い音を出すことは難しいです。持ち声がテノールでも訓練して高音を取得しなければテノールの歌も歌うことはできません。
音域を広げることを目的としているのか、声量を増やすことが目的なのか、など具体的な目的があったほうが本人も目標が明確となり訓練しやすいと思います。
自分でどこが良くないのかわからないや、自分の直すべき点が知りたいといった状態であるならば率直にトレーナーに質問されてみたほうが良いかと思います。受身のレッスンではなく自分が目標を持ちやすいレッスンを行なっていけたほうが生徒、トレーナー双方にとってよい相乗効果を持つと思います。声楽家、声優、役者、ナレーター等、それぞれにその分野ならではの問題があります。それに正面から立ち向かっていけるとよいですね。 (♭Σ)