発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3394.自分でいくら練習しても、うまくならないのですが、このまま続けていってよいのでしょうか?

A.いろいろな要素はあると思うのですが、どのぐらいの期間を努力して、どのぐらいの質の高い練習をしてきたのか、にもよります。
そしてまず大事なことはあせらないことです。あせりは禁物です。あせる気持ちはわかるし、成果をすぐ求めてしまう気持ちもわかるのですが、実際にはそううまくはいきません。時間がかかるものなのです。そして時間をかけて積み重ねていくからこそ、血となり肉となるのです。
文楽という人形を3人で扱う古典芸能があります。まず足を10年、そして次に左手を15年修行し、そしてやっとメインの頭と右手を扱う担当になれるのです。それぐらいに芸というものは時間のかかるものなのです。文楽は極端な例かもしれませんが、続けていくことが大事なんだということを教えてくれます。
こうして時間をかけて練習を積み上げていくと、その量が質に変化してくるのです。量が質に変わるまでは、絶え間ない努力を続けていかなくてはなりません。だからうまくならないと嘆いている時間があるのなら、練習していきましょう。将来のために、今を大切にして努力していくのです。続けていくことに意味があるのです。頑張っていきましょう。
またそのためにも、モチベーションを維持させることが大事になってきます。練習を持続的に行なっていくためにも、モチベーションの持続が大事になります。このモチベーションさえ維持できれば、練習も苦にならず、続けていくことができるのです。モチベーション、つまり自分がやっていること、目指しているものを、ずっと好きでいられるか、ということなのです。 (♭∞)