A.イタリアオペラの世界での、玄人目線での本当にすばらしい歌手と言われる人の多くが、派手さのない歌手であることが多いです。「発声の神様」といわれるような歌手は、素人の人が聴いたら派手さがなくてつまらなく感じるものです。そのような歌手のほとんどの共通点は、パッサッジョをどの音でしているのかわからないという点です。何故そのように聴こえるかというと、低音から高音までの音の質がとても均一であるためです。つまり、究極に自然である声ということです。例えば、パヴァロッティは素人受けする歌手か玄人受けする歌手か、と問われたならば、おそらく素人受けする歌手です(ある目線からですが。もちろんパヴァロッティはすばらしい歌手です。ちなみに、若い頃のパヴァロッティは玄人よりだともいえます。)なぜなら、パヴァロッティのカバーする音は少し耳が肥えるとわかりやすいものだからです。そのあたりまでわかるようになってっきたら、オペラ玄人の入り口だと思います。(♭∀)