発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3431.発声時に喉を下げたほうがいいのでしょうか。

A.よく、発声時に喉を下げるようにといわれますが、この喉を下げるということをうまくできると、確かに深みのある声を出すことに成功すると思います。しかし、喉を下げるということを間違って解釈して、発声に弊害がある方向にあるとしたら、とても危険な発声であると思います。甲状軟骨は、浮遊した状態を保ったまま、喉が下がる感覚になると、おそらくうまくいきますが、甲状軟骨がガチガチに固くなったような状態で喉を下げようとすると、喉をつめて発声してしまう、すなわち逆に喉声を引き起こしてしまいます。甲状軟骨が浮遊した状態とは、簡単にいうとリラックスした状態のことをいいます。ので、喉を下げるということは、つねにリラックスした喉の状態を維持できるようになってから、考えるようにした方がよいと思います。特に、初学者の人は、喉を下げるということを意識しすぎないようにしましょう。