A.発声に行き詰ったら、自発的な力に頼る方向ではなく、自然な力を引き出すことを考える必要があります。発声がうまくいかないときは、大抵余計な力が邪魔をしているためだと思います。そのような時に、力をつかって解決しようとすることは、身体全体の力みをさらに強くして、開放されるべきチカラが逆にうまく入らなくなり悪循環を引き起こすものです。そのようなときは、焦らないということが大切です。まずは、早急の解決を求めずに、心をリラックスさせるエクササイズなどを行ないましょう。呼吸も、強制的に息を吐いたり吸ったりせずに、自然な呼吸を心がけ、ゆっくりと行なうとよいと思います。特に、喉周りの力みがある場合は、喉にほとんどチカラが入らないように心がけながら、発声を続けていくとよいと思います。