発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3448.オーディションは「試験」「審査」だと思って緊張してしまいます。もっとよいとらえ方はないのでしょうか?

A.オーディションは誰しも緊張してしまいます。しかし緊張することが当たり前なのです。ですから緊張したうえで、ではどのようにオーディションに臨んでいけばよいのかを考えていけばよいのです。

まずはお客さんの前だと思って楽しむことが大事です。審査員の前でのパフォーマンスだと思うと変に緊張してしまいがちです。ですから審査員もお客さんだと思って、楽しく臨むことが必要です。とてもそんな気持ちになれない、と思うのですが、何度もそう思ってパフォーマンスしていくうちに、そう思えるようになってきます。

またオーディションでは、まわりのことが気になりますが、自分のことに集中することです。自分のパフォーマンスのことだけに集中していくことが大事です。つまり役作りとか、セリフの言い回しや、動き等をどうしたらよいのか、もっとうまく表現するためにはどうしたらよいのか、ということに集中していきましょう。

「落ちたらどうしよう」とか「あの人はうまかった」とか考えている暇はないということです。自分でコントロールできる、目の前のことに集中する以外にうまくいく道はないんだと思って臨んでいきましょう。

またオーディションの場合は実力があっても落ちる場合もあります。ですから自分が否定されたんだと思わないで、たまたま合っている役やポジションがなかったから選ばれなかったんだと開き直ることも必要です。落ちることが当たり前なんだと思いましょう。

そしてオーディションといっても、それも長い目で見れば、よい経験のひとつなのです。落ちても受かっても、経験にしかすぎません。すべてが将来につながっていくよい経験なのです。「失敗は成功のもと」ということばもあるように、本当にそうなのです。ですから失敗を恐れないで、どんどん挑戦していくことが大事です。そうすれば必ずいつか成功するはずです。失敗を恐れずに、積極的にチャレンジしていきましょう。