A.煙草は声に百害あって一利なしなのはみなさんすでにご存知のこととおもいます。もちろん煙草を愛煙する歌手はたくさんいますし、それでも活動ができるのであれば、個人個人で管理すればよいと思います。実は、声楽家の中にも愛煙家は多く、近代発声で非常に重要なカルーソーや、フェッルッチョ・タリアヴィーニ、エットーレ・バスティアニーニなど一流の声楽家でありながら煙草を吸う歌手はたくさんいます。彼らは発声のテクニックが確立されていたので、喉の粘膜にニコチンがこびりつこうが風邪で炎症を多少起こしていようが、立派な声を出すことができます。しかし、やはり喫煙は控えるべきだと思います。声をいつでも完璧にしっかり支えられる自信がある人は、吸って問題がないのならいいでしょう。ただし、なにかあったときに煙草を言い訳にすることはできませんし、老後もよい声を保ち続けたいなら、絶対に吸わないべきです。
(♭∀)