発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3676.プロ歌手のようにやさしく伝わるように歌えません。どんなトレーニングが必要ですか。

A.これは結構、答えにくい問題です。多くの人は、その歌手のキー(高音)で合わせようとします。まずそれが合っていないと、かなり遠回りになるので、自分の歌いやすい声域にしてください。あとは小さな声で「使う声域」をていねいにカバーすることと、その声に「やさしく」伝わる感じが出るので掴むこと、この2つです。

 それには呼吸法、発声法、レガート、ロングトーンなどの基本トレーニングを徹底しましょう。

 カラオケレベルでなく、プロのようにというのでしたら、もう少し強く、大きく、器づくりからはじめないと本当のやさしさは伝わりません。どこかを「やさしく」聞かせようとするのでなく、全体の構成から、相対的に「やさしさ」を出す必要があるからです。☆

 歌の流れ(フレーズ)と音色(トーン)に注目してください。このバランスを支える呼吸、体をつくりましょう。

 あなたが「やさしく伝わる」と思う歌手を何人か聞いて比べておくのもよいでしょう。まねやすい人からコピーして相違点を学んでください。