発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3677.歌のサビの音をはずさず盛り上げ、高音をしっかり歌うためにどういうトレーニングが必要ですか。

A.歌のメリハリを発声からだけ取り出してみると、

 

1.ロングトーン

 

2.クレッシェンド

 

3.デクレッシェンド

 

4.1~3の組み合わせ

 

 となります。ここに、音色(トーン)や、発声の仕方、さらに地声、裏声などを考えると、いろんなパターンのトレーニングがあります。

 

 多くの一本調子は、均等に息も声も伸ばし、均等に切るからです。これは、モールス信号みたいに、メロディの高さと長さだけをとっているからです。イメージの問題が第一、次に強弱フレーズのイメージがあっても声が自由に動かなければ、メリハリはつきません。

 

 

 

― ― ― ― ― (長)

 

- - - - (長短)

 

 

 

 そこで私は、一時メロディを壊して、短いのはそのままか、さらに短く、長いのを2~5倍くらいにとらせ、まず、長短の差を大きくさせます。そして次に、その長さを戻して強弱にします。☆(メニュrf

 

 一度、曲が壊れてもよいから、思い切ってやることです。そこで何かインパクトがなければ、正しく合わせても伝わらないのです。

 

 いつも階段のように幅と高さを同じにするなといっています。古い寺の階段のように、味のあるメリハリを出します。最後に楽譜に合わせて確かめていくのです。

 

 総じて、声量やフォルテッシモのトレーニング中心でよいでしょう。大きく出すのはそれを使うためではなく、より小さく使うためです。