A.声楽というジャンルは人種、国籍問わずある一定の評価を受けていますし声の訓練という意味では世界共通といってもよいかもしれません。日本人の声楽家の留学先はイタリア、フランス、ドイツ、ロシア、アメリカ、オーストラリアと多岐にわたっていますしそれぞれの国でそれぞれのプロがいるという現状も見逃せないポイントだと思います。
日本人のアーティストと呼ばれるポップス歌手の方達の声というのは年々お粗末になってきていると言わざるをえません。単純な声の力というものがポップスの中で失われてきているのが現状ではないでしょうか。しかし海外を見てみるとビジュアルだけではなく声の力、歌の力があってこその歌手だということに気づかされます。
声楽というとどこか小難しいイメージがあると思いますが単純に体をつかってより楽により自然に、大きな、より飛ぶ声を出せるようになるというのが声楽のレッスンだと思っています。良い声を作るのではなく個人個人が持っている声を鍛えると思っていただいてかまいません。そういう意味では声楽という分野はヴォイストレーニングにおいては基準になる訓練法だと思います。(♭Σ)