発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3689.声楽がポピュラーを歌うのに役立つのは。(8)

A.ポピュラー音楽で求められる声の出し方と、クラシックの声楽で求められる発声とは違います。また、ポピュラー音楽の歌手の中には、発声法云々よりもその個性や情感だけで歌っている人もいますし、人気のある人も多いのも事実です。それが悪いとは思いません。しかしよっぽど喉の強い人でも喉の力だけですべてを表現するには限界がありますし、長く歌っていく上でさまざまな障害も出てきます。こういったことを考えていくときに、声楽のレッスンがヒントになるのではないかと考えています。喉の力だけに頼らないで体を使って発声するということは、ポピュラー音楽もクラシックの声楽も共通するところです。もちろん違うところもたくさんありますので、声楽のレッスンを受けて解決できないことも多くあります。ただ、声楽は長い歴史の中さまざまに研究され、技術的な面での比重も大きく、系統だった教育もされている分野ですので、特にお腹の支えや呼吸法については何かのヒントになると思います。(♯Λ)