発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3695.高音はたくさん出して鍛えるものですか。

A.高音域の練習は、喉に圧迫感がある状態で練習しないようにしましょう(胸のほうで保持する力は必要です)。喉に圧迫した状態で歌っていると、うまくなるのはおろか、声の成長を後退させていく要因のひとつになります。ファルセットで出す時くらいのリラックス度が大切で、これが大きなヒントです。ただし、ファルセットの声も、頭部に響いている状態で出さないと声に負担をかけてしまうので注意してください。難しいのは、頭部共鳴を目指して逆に声の支えが抜けて浅い声になる例です。そのような人のために参考にしてもらいたいことは、頭部共鳴であろうが胸部共鳴であろうが、必ず体が動いているということです。頭部共鳴に一生懸命になって体が全く動いていない状態にあるときは、声はよく出ていないと思いますのでチェックしてください。(♭∀)