発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3730.響きの割り部屋では普段の発声がむずかしく感じます。

A.歌う時、特に広い場所で おまけに響きの悪い場所の場合、普段、周りの反響に頼っている人は、ひとたまりも無く歌えなくなってしまいます。やはり頼るのは自分の口腔内の振動(あたり)です。口腔内から、やや鼻孔にはみ出した範囲で、釣り鐘みたいなものが鳴っている感覚…とでも言いましょうか。特に高音域で、それが浮かないように圧縮するのが苦労です。最終的には、その感覚のみにたよるしかありません。その釣り鐘を拠点として、高いE♭から上は、斜め後ろ上におつりが跳ね上がる感覚です。拠点まで上がらぬように気をつけると、自動的に腹筋、背筋、肋間筋が働き出します。

その釣り鐘を掴むまでは、どの部屋でも自分を守って歌うことは容易にできないでしょう。(♭∀)