Ａ．パッサージョを経る事は、高音域を正確に出す有効な手段だと思います。ところが、このメカニズムを利用せず、パッサージョを開き歌う事は、初心者に多いですが、プロでも、パッサージョを開けて歌い、高音域でいきなりアクートする歌い方をする人が多いと思います。パッサージョを経る事は、色に例えると、白が段々グレーになり、そしてアクートで黒くなるような感じですが、いきなりアクートする事は、白がいきなり黒くなるようなものです。この急に変わる歌い方は、パッサージョで開ける為、その分声帯への負担が大きく、アクートも喉が締まり易くなります。最終的には、聴き手にパッサージョを感じさせないように成るのが理想的ですが、勘違いしてはいけないのは、歌い手は、感じていること。
歌い手本人がパッサージョを感知しないのは、単にアペルトになっているだけの事がほとんどだと思います。（♭∀）
