発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3734.声楽発声は、正しいものはひとつなのでしょうか。

A.例えば、ジャンルの違いで、ジャズをこの上ない音楽と感じる感性と、うるさいだけの音楽としか感じない感性があるのと同じだと思います。私の知り合いに、古典的なベルカントの声楽と、ヴェルディなどの近代からのオペラのどちらも好きな方がいらっしゃいます。この方は、双方を別のジャンルと捉え、どちらにも理解がある方です。特に声楽の発声に関しては、これが絶対!と思い込み易いです。特に、自分は何を目指すかによるでしょう。

目指すものが違うものを、否定していても意味がありません。特に日本では、合唱も古典もヴェリズモオペラも、発声の情報がごちゃごちゃになっていて、特にオペラにおいて、声に混乱が見受けられます。後、声種に関しても、デタラメな決定がなされています。パッサッジョがメゾ、アルトの位置にある生徒さんが、以前はソプラノだと言われて、おまけに咽頭壁広げ、軽く歌わされて何を歌ってもうまくいかなかった方がいらっしゃいます。ハイバリトンやらテノールだと言われて、喉頭浮かせた発声していたら、今は声が無くなっていたと思います。ジャンル分けと、声種決定をキチンとしないと、混乱は増すばかりだと思います。(♭∀)