Ａ．地声を高い声までということですが、声の支えなしに地声を高音域まで伸ばそうとすること＝喉を痛める、ということをまず理解できていないといけません。あとは、声をお腹から出そうとだけ考えるのではなく、胸の中心のあたりで抵抗を感じながら出す感覚も必要となってきます。これは、咳をしたり、嗚咽したりするときに使う筋肉です。そこをむやみやたらに緊張させればよいということでは決してありませんが、豊かな胸声を得るには、咳をしたりするときに「詰まるような」感覚の場所で母音を発音することが重要となってきま。このようにして胸声区を充実させることは、鋭角がある鋭い高音域を得るためにも必要なことです。またそれがある程度体得できると、ソットヴォーチェでの声も、息の漏れが少なくなってきます。(♭∀)
