発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3817.音量を上げるにはどうしたらいいでしょうか。

A.息を吐く時、つまり歌うときに口蓋垂の筋肉を自在に使えるようにする事が大切でしょう。驚いたときには急に息を吸うことで眉は吊り上がりますが、これは口蓋帆挙筋などが迅速に反応していると見て取れます。また耳の後ろの骨のくぼみがふくらむのも一つの目安になるかもしれません。声の大きさや響きを作るためのもうひとつの方法は息のスピードを上げることです。息のスピードとは息の量を増やすのではなく、流れる息の早さを上げることで、例えば水道の蛇口にゴムホースを取り付け、水の流れる勢いに強弱をつける動作を思い浮かべれば容易に理解できるとおもいますが、水道の蛇口を開いて、水の量を一定に流しておくと水は蛇口を開いた分だけ流れますが、ゴムホースの先端をつまめば水量は変わらないものの、水の勢いは強くなるのが分かるでしょう。これと同じ原理で息の量は増えなくても息のスピード、つまり勢いを強くすることができるのです。(♭∀)