A.まず声というものは聞こえていても姿かたちとして見えない、と云う根本的な問題点があることを認識しなければなりません。歌を教えるとき、教師は具体的な形を示したり、見分けたりするわけにはいかないので、生徒に一つのイメージを与えようとします。例えば口蓋垂を引上げると声はより響くようになるのですが「目の奥を明るくしてごらんなさい」というイメージを与えます。たしかに口蓋垂を引上げるには口蓋垂筋を使わなければなりません。口蓋垂筋を使って口蓋垂を引上げると、眉が上がり瞳孔が開いたような感じを覚えるでしょう。しかし、口蓋垂筋の存在や働きを知っている人にとっては「目の奥を明るく」というイメージは簡単に理解し実行できるものですが、口蓋垂の仕組みなどを知らない人は「目の奥を明るく」と云われても、一体どうすればいいのか見当もつかないことでしょう。(♭∀)