A.食事を考えてみましょう。人の身体は無意識にでも都合良く働くようにできていて、物を食べるときは気道の方へ食べ物がはいらないように自動的に声門、つまり気道へ繋がる道が閉じられます。水や唾を呑んだ時にむせたりするのはこの仕組みがうまく働かなかったからだと考えることができるでしょう。このような知識を持つことにより、声門を閉じるためには唾を飲み込むような動作を試みたりイメージしたりすることによって声門閉鎖の技術を習得することができるのです。このように同じイメージを持つにしても、身体の各器官の具体的な形や働きをしっかり学習することによって、より確かなイメージを描くことができるようになるでしょうし、更に具体的なドリルも生まれてくるでしょう。姿かたちは見えなくてもこのような科学的かつ具体的な学習方法を自分のものにすることによって、自分の声の管理はより完璧なものとなるはずです。(♭∀)