発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3847.なぜイメージが大切なのでしょうか。

A.指導者があるイメージを演奏者に与えることは1つの有効な手段であると云えましょう。しかし演奏者がそのイメージを具体化する方法を知らなければ、せっかく与えたイメージも演奏には反映されずに終ってしまいます。イメージを与えるだけではなく、その方法論を理論的かつ具体的に教えることによって、はじめて演奏者のなかにある豊かなイメージが表現されるというものです。歌うこと、それは息の流れをコントロールすることにほかなりません。激しい声は早めのスピード、やさしい声はゆっくりした早さの息がもとめられましょう。

レガートな歌い方も、ある音から次の音まで息のスピードや量の激しい変化がない息の流し方が必要です。

音符を追う歌い方では、ともすると次の音符の音程やリズムに気を取られ、息の流れの早さや量が変ってしまいがちですが、レガートな歌い方の場合、息の早さと量を一定にたもつ息の流れを身につけなければなりません。(♭∀)